こんにちは。はるなです。当ブログにお越しいただきありがとうございます。
中国語を利用して大学受験をし、現役合格した息子の体験をもとに各教科の学習についてご紹介いたします。
今回は、国語についてです。
息子の基本情報
・高2で高卒認定試験に合格し、高3になる春に高校を退学。
・受験までの1年間、河合塾に通塾
・持っている主な資格は、中国語検定 2級と日商簿記 1級。
・第一志望は、早稲田大学 法学部。
・得意科目は、中国語・簿記会計・政治経済。苦手科目は、国語と数学。
・早稲田大学法学部の共通テスト利用入試の受験科目
中国語(英語の代用)・国語・数ⅠA・簿記会計(数ⅡBの代用)・化学基礎・物理基礎・政治経済
・受験戦略 共通テストで得意科目である中国語・簿記会計・政治経済は9割以上取り、なるべく貯金を作る。それ以外の科目は9割目指し、大穴を作らないこと。
目次
1. 息子の場合
1.1 目標
1.2 受験学年前までの学力
1.3 実際行った学習方法と学習時間
・4月~6月上旬
・6月上旬~7月
・夏休み
・9月~10月
・11月~12月
・冬休み
・共通テスト後
2. 感想
まず、実際息子が受験した年に、苦手科目である国語をどのように学習していたのかをご紹介します。
1.1 目標
目標は、なるべく共通テスト9割に近づけること、大きく点数を下げないことです。
1.2 受験学年前までの学力
息子は、国語が全体としてあまり得意ではありません。
現代文の論説文と漢文は、国語の中では比較的得意です。
逆に現代文の文学的文章と古文は、苦手です。
特に古文は、高校1年までで文法は終了していましたが、高校2年からほとんど学校に行っておらず古文の文章を読む練習はしていなかったため、全く読めませんでした。
国語の学力レベルは、高校2年の最後に受けた進研模試の共通テスト模試でGTZがA3でした。
※GTZとは、ベネッセオリジナルの指標で、テストの得点から全国における学力の位置をS1~D3の15段階で評価したもの。A3だと真ん中より少し上レベルくらい。
ちなみにこの模試で、古文分野は0点でした。
1.3 実際行った学習方法と学習時間
【4月~6月上旬】
4月から河合塾で早大現代文と早大古典(古文・漢文)を受講し、現代文、古文、漢文とも授業の予復習を中心に行いました。
・現代文は、授業の予復習を週1時間
・古文は、授業の予復習と授業で配られた古文単語200語の暗記を週3時間
・漢文は、授業の予復習を週30分
この期間は、簿記1級受験に集中するため、授業関連の勉強以外受験勉強を全くしていませんでした。河合塾の方に勧められて、重要古文単語集と古文基礎常識の参考書を揃えてありましたが、こちらもほとんど手つかずでした。
【6月上旬~7月】
簿記受験が終わり、受験勉強を本格的に始めました。
・現代文は、授業の予復習を週2時間
・古文、漢文は今までと同じ内容と時間でした。
4月~7月までに受けた河合塾模試の結果です。
※学力レベルは、偏差値5刻みで区切られており、S~Fの7段階。
第1回 全統共通テスト模試 学力レベル Bレベル
第1回 全統記述模試 学力レベル Aレベル
どちらのテストも簿記受験期間と重なっていたため、ほとんど勉強していない中での結果でした。
以前のテストで0点だった古文は、共通テスト模試は得点できた問題もありましたが、勘で解いた問題が多かったようで、まだまだこれからという感じでした。一方記述模試は、授業で私大用の勉強を少しやっているためか、減点されてはいるものの全く手つかずではなかったです。
【夏休み】
夏期講習は、1講座5日間で、講座は早大現代文、現代文読解、早大古文、早大漢文、を受講しました。(以前河合塾の方に勧められた共通テスト講座は見送りました)
一気にまとめて受講せず、3期間に分散して授業を入れました。
・現代文、古文、漢文とも講習の予復習と1学期の復習を1日あたり1.5時間行いました。
夏休み中に受けた河合塾模試の結果です。
第2回 全統共通テスト模試 学力レベル Cレベル
第2回 全統記述模試 学力レベル Sレベル
共通テスト模試の方は、夏期講習を始めたくらいの時期に受けたものですが、またしても古文分野が0点でした。現代文、漢文はそれほど悪くないので、古文がかなり足を引っ張っている状態でした。
一方、夏期講習がほぼ終わった段階で受けた記述模試は、古文が足を引っ張っていることは変わらないですが、全体的に底上げができていました。
目指す目標は高いのでまだまだですが、夏休み中に行った勉強が身についている結果でした。
夏休みが終わった頃、共通テスト模試の成績が伸び悩んでいるので、共通テスト対策用の映像講座受講を検討しました。
共通テストの解き方のコツ等をつかんだ方が得点が伸びてくるのではないか、という考えでしたが、息子本人は今受講している講座だけで良いとのことだったので、受講は取りやめとなりました。
【9月~10月】
・現代文は、授業の予復習を1回20分を週3日 合計で週1時間
・古文は、授業の予復習と私大の過去問練習 1回1時間を週3~4日 合計週3時間強
・漢文は、授業の予復習を週30分
息子にとって一番苦しかった時期でした。
夏の疲れもあったかもしれませんが、特に10月はメンタルが不安定だったり体調を大きく崩してしまいました。
学校へ行っていない等発散場所が少ないことが、ジャブのように効いてきていると感じました。
もともと夜型でしたが、よく眠れないと訴えることが多くなり、かなり乱れた生活リズムだったので、とにかく良い睡眠が取れるように、本人とできることをしました。
またマイナス思考に陥りがちで、”何のために勉強するのか”を繰り返し問いかけていました。
この時期に受けた模試の結果です。
早慶レベル模試は、体調があまり良くないなかで受けたにしてはまずまずの結果でした。
ただ、古文はあまり取れていませんでした。
第3回 全統記述模試は、体調を崩し受けられませんでした。
第3回 共通テスト模試 学力レベル Bレベル
共通テスト模試は、だいぶ体調が回復してきた時期に受けたもので、前回下がってしまった分をなんとかもとに戻した感じでした。
なお、古文が初めて平均点を上回る結果となりました。
【11月~12月】
・現代文と漢文は、今までと同じ内容と時間でした。
・古文は、11月から追加で古文単語200語を暗記しました。
・この時期から、センター試験や共通テストの過去問題を始めました。
1日1教科ずつ、1週間で6教科こなせるように予定を立て、時間を計って解く練習をしました。
さらに、解いた次の日に復習をするというサイクルで行いました。
共通テスト用の問題での古文の解き方が今ひとつわからなかったため、古文の先生に共通テストの古文の解き方を相談しました。
息子は、本文をすべて読んでから解いていたのですが、すべて読まないで解くやり方をアドバイスしてもらいました。
また、いつも現代文の時間がなくて解き終わらなかったので、授業のなかでの先生の話を参考にしました。
共通テストは文章量が多いため、傍線部周辺を読んで判断すると良いということだったので、それを実践してみました。
さらに、問題の解く順番を得意である漢文から始め、現代文、古文の順に解く方法に変更しました。
この時期に受けた模試の結果です。
全統プレ共通テスト模試 学力レベル Bレベル
学力レベルは今までと変わりませんでしたが、得点の傾向が今までと大きく変化しました。
まず、先生方のアドバイスを受けたおかげで、時間が全く足らなくなるということはなくなり、その影響で国語の総合得点が今までで一番高くなりました。
またなかなか伸びてこなかった古文が、今回平均点を大きく上回りました。
さらに漢文は、個別の勉強はそれほどしていませんが、ほぼ満点でした。
夏休み以降中国語の学習が増えたことで、漢文も自動的に得点が伸びていることがわかりました。
逆に気になる点としては、しっかり考えて解いた文学的文章の問題は、8問中2問しか取れておらず得点を大きく落とす結果となりました。
【冬休み】
冬期講習は、早大現代文、早大古文、漢文読解、現代文読解を受講しました。
直前期ということで、講習がなかなか思うような時間に受講できず、生活リズムを整えるのが大変でした。
・現代文は、授業の予復習等を毎日1.5時間
・古文は、授業の予復習と私大の過去問を毎日2時間
・漢文は、授業の予復習等を毎日30分
また、直前対策として、共通テスト対策国語テストを受けました。
【共通テスト後】
直前対策として、早大国語テスト、ファイナル私大現代文テストを受けました。
・現代文、古文、漢文とも解き方の確認と古文単語総仕上げを毎日10分~20分
この時期から、一般入試対策として早大の過去問題を解きました。
早大の過去問題は、法学部と商学部の10年分を毎日解き、解いた次の日に復習をしました。
下記は、1年間の学習記録と1年間の成績推移のグラフです。
2. 感想
息子の体験を通して感じたこと
・苦手科目である国語については、共通テストと私大の問題は別物と捉え、それぞれの対策が必要だった
当初の希望は、共通テスト利用での合格に比重を置いていましたが、勉強の中心が河合塾優先になっていたことで、必然的に私大対策が多くなり、共通テスト対策が中途半端な形になってしまいました。
河合塾に入塾当初、共通テスト対策の講座があまり充実していない点を危惧していましたが、実際総まとめ的なものしかありませんでした。
今思うと、現役生のコースだったので、ほとんどの学生は学校で共通テスト対策をしているので、塾では講座があまりなかったのだと思います。
息子の場合共通テストの対策は、問題集等をもっと使って自分自身で対策すべきだったと感じました。
・古文、漢文はやれば伸びる
息子は4月時点で古文が0点からのスタートでしたが、最後同じ土俵で戦える位までには力を伸ばすことができ、漢文も中国語学習との相乗効果で得点が伸びました。
このことから、どちらも短期間で得点を伸ばすことは可能だと思いました。
・文学的文章の克服はできなかった
古文の得点を上げることに集中していたため、不得意だった文学的文章の対策が後回しになり、古文より足を引っ張る結果となりました。
息子は小さい頃から物語文が苦手だったこともあり、対策の必要性は感じていましたが、効果的な方法が見つからないままでした。
現代文の得点をあげるには、息子にとって時間がかかるので、もう少し早い段階で対策が打てたらよかったと思いました。
以上今回は、国語の学習についてでした。
次回は、数Ⅰ・Aについてご紹介いたします。
最後までお読みくださりありがとうございました。またぜひ遊びに来てくださいね。