こんばんは。はるなです。当ブログにお越しいただきありがとうございます。
今回は、紆余曲折あった息子が大学受験に挑戦したときの記録(後編)です。
前編はこちら
息子の基本情報

・高2で高卒認定試験に合格し、高3になる春に高校を退学。
・受験までの1年間、河合塾に通塾
・持っている主な資格は、中国語検定 2級と日商簿記 1級。
・第一志望は、早稲田大学 法学部。
・得意科目は、中国語・簿記会計・政治経済。苦手科目は、国語と数学。
・早稲田大学法学部の共通テスト利用入試の受験科目
中国語(英語の代用)・国語・数ⅠA・簿記会計(数ⅡBの代用)・化学基礎・物理基礎・政治経済
・受験戦略 共通テストで得意科目である中国語・簿記会計・政治経済は9割以上取り、なるべく貯金を作る。それ以外の科目は9割目指し、大穴を作らないこと。
目次
5. 一般受験まで
共通テストの自己採点が終了し、一般入試に向けての対策をしていく時期になりました。
息子の様子は・・・というと、親から見て集中できていないように見えました。
一つ思い当たるのは、共通テストの自己採点の結果、併願校の2校とも合格の可能性がかなり高かったことが影響していると思いました。
特にA大学については、早稲田法学部とほぼ同じくらい志望順位が高かったため、そこの合格可能性が高いことがわかり、受験から開放されているように思えました。
-この時の心境について、後日息子から聞いた話です。
実際早稲田法学部の過去問題を解いていて、肌に合わないな、と感じていた。
なぜそう思ったのかというと、政治経済(特に政治分野)や国語(現代文)で取り扱われている内容に違和感を覚えていたから。
ただ、当時はそのことをうまく言語化できなかった。
もう一つ思い当たるのは、早稲田大学の一般入試が手探り状態だったこと。
まず、中国語については共通テストの得点を得点調整されて使用されますが、調整がどのように行なわれているのかは、公表されていません。
そのため、中国語がどの位の得点とされるかが全くわからないのです。
この点について、当時かなり調べたのですがその結果として、共通テストの中国語受験者平均点を配点の半分としてそこからどのくらい差があるかによって決めている、という情報を得ることができました。
その情報が正しいかはわかりませんが、その方法だとするならば、息子の共通テストの得点は受験者平均点くらいなので、換算得点としては配点の半分ということになります。
そのことを踏まえると、息子の場合、中国語はかなり厳しい状況と言わざるを得ないため、他の科目で何とか得点を上げる必要があります。
戦略としては、息子が苦手な国語については、せめて受験者平均点くらい、得意な政治経済に関しては、ぶっちぎりの高得点でないと合格は見えてこない、という算段でした。
ただ、そもそも各問題の配点もわからないため、過去問をやっていても結局どのくらいの得点を取ったら良いのかがはっきりしないことが、勉強に気が向きづらい原因となっているのかな、と思いました。
6. 共通テスト利用入試 合格発表
2月に入り、いよいよ共通テスト利用入試の合格発表が近づいてきました。
近頃の合格発表は、すべてネットでの発表。
私立大学は、UCAROというサイトを使って発表されることが多いです。
まず最初の合格発表は、早稲田法学部。
その日、9時からの発表だったので、その時間に見られるように準備をしていると・・・。
息子が部屋から出てきて、
”早稲田法学部、やっぱりダメだったよ・・・。”
”えっ!!!!もう見ちゃったの?”
”うん。”
”なんで、勝手に見るわけ?(怒)”
という感じで、息子は一人で勝手に発表をみてしまっていました。
親としては、たとえダメだったとしても一緒に確認したかったのにな・・・。
というわけで、最初の早稲田法学部の結果は、不合格でした。
わずかな希望を抱いて出願しましたが、結果としては順当でした。
さて数日後、併願校のA大学とB大学。
こちらは、同日に時間差での合格発表でした。
当日は外せない予定があり、A大学の時間のみ家にいたのですが。
またしても、息子は勝手に確認!
用事を済ませていたところ、息子が
”はい、これ”
と1枚の印刷した紙を見せてきました。
そこには、『合格』の文字が!
”よかったね!おめでとう~”
無事にA大学に合格していました。
その何時間か後、外出先で今度はLINEが。
そこには
”おめでとうございます。合格”
というスクショが貼ってありました。
ということで、B大学も無事に合格をいただけました。
今回の共通テスト利用入試の結果を通して感じたことは、合否結果はリサーチ結果通りだったということです。
早稲田法学部で、ボーダー以下の低い得点率で合格者がいたのは、何か特別な要因(自己採点結果の入力間違い等)があったためではないかと推測します。
共通テスト利用入試は、ボーダー得点率が取れているかどうかが概ね合否結果に直結すると思いました。

7. 一般入試当日
いよいよ早稲田法学部一般入試を迎えました。
息子の場合は、中国語で出願しているため、2時間目の国語の時間に合わせて、受験会場に入ることになります。
息子は、この日もほぼ緊張は見られず、普段通りに会場へ出かけて行きました。
数時間後、息子が帰ってきました。
帰ってきて早々に
”国語、最後の作文が最後まで書き終わらなかったし、政経で法律関係の問題ができなかった・・・”
”そっか・・・。なかなか厳しいね。”
そのまま部屋に入ってしまった息子。
共通テスト利用入試では、合格をもらえなかった法学部。
事実上、一般入試が息子にとっての本命だったのですが、感触としては厳しかったようです。
その晩、次の商学部に向けて勉強していた息子が、父に相談しにきました。
”自分は、受験勉強には向いてない。勉強してもできないし、能力ない”
法学部に手応えがなかったので、かなり弱気な様子の息子。
”早稲田を志望して1年間勉強してきたのだから、法学部も商学部も受からないなんて、情けなくない?”
”どうせ受かっても行かないのに、商学部受ける意味ある?”
”行くか行かないかは別として、せっかく1年間がんばってきたのだから、結果を出そうよ。”
”うーん。でもどうせ受けたって受からないし。”
”じゃあ、落ちても良いから政治経済で満点を取ってくれば。そういう意地とかメンツで勉強しても良いんじゃない?”
この言葉は、息子にかなり響いたようです。
もともと『受験のための勉強』には、全く意味がないと思っている息子。
だから、受かってもいかないのに何のために勉強するのか、と疑問に思うのは当然のことでした。
逆に、受験のためではなく『自分が得意としている政治経済で満点を取る』という
勉強なら、息子の学習欲に火をつけるきっかけとなったようです。
この日から、息子は受かっても行かないけれど、政経を満点取るために商学部を受けるという名目で、勉強に集中するようになりました。
そして、商学部の一般入試当日、受け終わって帰ってきた息子は、自信満々の様子で帰ってきました。
”政経、満点とまではいかなかったけれど、満点に近い点数は取れたと思う。あと、国語も法学部よりはかなり手応えあった。”
とにもかくにも、息子の大学受験はすべて受け終りました。
さあ、あとは法学部と商学部の結果を待つのみです。
8. 結果
商学部を受けた数日後、法学部の合格発表の日となりました。
この日は、家族全員そろっていたので、発表の時間を待って全員で確認しました。
結果は
「不合格」
”やっぱ、ダメだったか・・・。”
ある程度予想していたことでしたが、補欠合格ですらありませんでした。
”まあ、箸にも棒にも引っかからなかったね。”
となかなか厳しいコメントの父。
息子の早稲田法学部の道は断たれました。
さらに数日後、最終結果となる商学部の合格発表の日を迎えました。
この日、やはり仕事の関係で立ち会えなかった父。
実は、父はあることを心配していたのでした。
それは、「自分が家にいると、不合格となってしまう」
父は、早稲田法学部の共通テスト利用と一般入試の合格発表日には家にいて、結果は「不合格」。
併願校A大学とB大学の時は、仕事で家におらず「合格」。
そのことをひどく気にしていることを、息子のいないときにそっと話してくれました。
さて、いよいよ合格発表です。
今回母は、一緒に確認することができました。
結果は
『合格』
”やった!!!”
息子自身は、かなり合格を確信していたようですが、やはり結果としてみると、喜びが込み上げてくるようです。
最後に大きな桜を咲かすことができました。
同級生たちが卒業式を迎える頃、息子の挑戦は終わりました。
戦績は、
併願校A大学
併願校B大学
の3校に受かり
3勝2敗でした。
おわり
最後までお読みくださりありがとうございました。